経営改善チェックシート

経営改善のためのチェックシートをTOKYO 中小企業経営力向上チェックシート)から引用しました。

経営者は年に一度はこのチェックシートを活用して、自らの経営改善の状況を見直し、SWOT分析⇒あるべき姿とのギャップ⇒経営戦略マップ を構築することをお勧めします。

1.戦略・経営者分野

1-1 経営理念・社是は社内に浸透している

1-2 競合相手や取引先の動向、業界に関する動向を把握している

1-3 自社の強み・弱みを把握している

1-4 自社の事業領域(対象顧客・商品・提供方法・技術などの組み合わせ)は明確になっている

1-5 経営理念に基づいて戦略や事業計画を策定している

1-6  競合相手に勝つための戦略を立て、実行している

1-7  他社には真似のできない「セールスポイント」が社内外に明確になっており、顧客から評価されている

1-8 他社事例を自社に合うようにアレンジして取り入れている

1-9 新しい商品・サービスの開発や、新しい仕入先・販売先の開拓を行っている

1-10 他企業との連携を実施している

1-11 特定の販売先や仕入先に依存しないよう、取引先の分散を図っている

1-12 社員のアイディアや集めた情報を汲み上げ、新事業・新商品の開発や顧客開拓に役立てている

1-13 外部専門家を有効に活用している

1-14 業務を分類した上で、効果的に外注を行っている

1-15 経営者は現状に甘んじることなく、常に変革を意識して行動している

1-16 外部の助言者(メンター)がいて、経営者としての悩みをいつでも相談できる

1-17 経営者・幹部が研究開発、営業活動を率先垂範で行っている

1-18 経営者が日常的に現場に出向いて直に意見を聞いている

2.マーケティング分野

2-1 顧客ごとのニーズに基づき、商品やサービス提供の仕方にメリハリをつけている

2-2 価格競争に巻き込まれないために、価格以外の魅力や独自性を顧客にアピールできている

2-3 流通経路、中間業者の数やタイプを適切に選択するなど、自社の商品・サービスを顧客のもとへ効率的に提供する流れができている

2-4 カタログ、チラシ、ホームページなどにより、積極的な販売促進活動を行っている

2-5 自社商品・サービスの価格は、顧客や競合相手を考慮した客観的データに基づいて決定している

2-6 本社、店舗、工場など、拠点の立地特性(交通の便、商圏人口)を理解している

2-7 自社の商品・サービスに顧客がどれだけ満足しているかを客観的に把握している

2-8 顧客データを活用しての継続的接触など、顧客との長期的な関係を維持する仕組みがある

2-9 口コミの発生促進や紹介制度など、客が客を呼ぶような工夫をしている

2-10 クレーム対応の方法を定め、迅速、適切に処理している

3.組織・人材分野

3-1 適性に応じ、女性、高齢者、海外人材など多様な人材を採用し、活用している

3-2 魅力ある職場づくりを行うなど、人材確保や社員の定着を図るための工夫をしている

3-3 採用したい人物像の基準が明確になっている

3-4 社員の健康増進に向けた取り組みを行っている

3-5 継続的かつ具体的に、しつけ教育に取り組んでいる

3-6 技能やノウハウの継承を含めた、OJTを計画的に実施している

3-7 社員を社内外の勉強会やセミナーに積極的に参加させている

3-8 経営者(または管理者)は、社員の特徴や能力を把握し、具体的な目標を本人に提示している

3-9 事業を承継する候補者を定め、計画的に承継を進めている

3-10 経営者の参謀・右腕となる幹部が育っている

3-11 社内の命令系統や権限・責任が定められ、社員もこれを理解している

3-12 業務分担などの社内体制は、柔軟に変更し改善を図っている

3-13 賃金制度や人事・評価制度を明確にしている

3-14 社員の経営参加(参画)の仕組みを構築している

3-15 仕事の面白さを体験させるなど、社員のやる気を引き出す工夫をしている

3-16 営業や生産など部門間が対立することなく、同じ目標に向かって協力できている

4.運営管理分野

4-1 社内は整理整頓され、清潔に保たれている

4-2 生産や販売などの計画、日常の具体的な行動目標を作成し、検証を行っている

4-3 商品や生産現場の状況が誰にでも分かるように「見える化」に取り組んでいる

4-4 顧客別、品目別など販売状況が、すぐに把握できる

4-5 商品、原材料、消耗品などの在庫状況を把握しており、適正量を維持している

4-6 業務の効率化を図るために、IT化を推進している

4-7 事業の内容、進行状況、運営上の問題点などの情報を、社員間で共有している

5.財務管理分野

5-1 月次試算表に基づいて、最新の財務状況を把握している

5-2 損益分岐点(収支トントン)の売上高を把握している

5-3 売上高や利益など、経営の具体的な数値目標や計画を設定している

5-4 自社の粗利益率の現在水準と傾向を把握している

5-5 経理や会計手続きがルール化されている

5-6 資金繰り表を作成し、必要資金の管理を行っている

5-7 設備投資や備品の購入は計画的に行っている

5-8 過度に借入金に依存しないよう心がけている

5-9 複数の金融機関と取引するなど、特定の金融機関に依存しないようにしている

(追記;具体的には財務諸表と財務分析のページをご参照ください)

6.危機管理・社会環境・知財管理分野

6-1  経営者の有事の際の対応について定めている

6-2 災害時の事業継続に必要な具体的対応策を定めている

6-3 個人情報保護など事業活動に関連する重要な法令を把握し遵守している

6-4 自社にとって悪い情報がすぐに経営者に伝わる組織になっている

6-5 3Rに積極的に取り組んでいる (3Rとは、リデュース=廃棄物の抑制、リユース=再利用、リサイクル=再資源化)             (追記;エコアクション21の取組がお勧めです)

6-6 地域社会に貢献する取り組みを積極的に行っている

6-7 省エネルギー設備の導入など、省エネルギー対策に力をいれている (追記;エコアクション21の取組がお勧めです)

6-8 特許、ブランド、デザイン、営業秘密など、知的財産の活用に意識的に取り組んでいる

6-9 自社および競合相手の知的財産を把握・整理している

6-10 商品の製造方法や業務のやり方など、秘密にすべきノウハウを管理する仕組みがある

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